新緑の季節ですね。みなさんいかがお過ごしですか?

認定NPO法人アカツキさん主催の学習会に参加しました。

えんげき広場cueは、昨年7月にNPO法人を設立。始めるにあたって、認定NPO法人アカツキhttp://aka-tsuki.org/に伴走支援してもらいました。そのアカツキさん主催の学習会に参加した報告と感想です。

『特定非営利活動促進法(NPO法)』は設立当時(1998年)、旧公益法人制度(一般社団法人や公益財団法人・主務官庁の許可制)のアンチテーゼとして作られた。

当時の政府の価値観は、『公益』とは国民の8割を意味し、マイノリティは『公益』に含まれなかった。

90年代まで、霞ヶ関では、行政(役人)が法律の立案をつくってうまくいっていた時代。1992年にリオ地球サミットでNGO・NPOの重要性を感じた松原さん達が1994年にシーズを立ち上げた。立法に向けて動いている最中に、あの阪神・淡路大震災(1995年)で市民によるボランティア活動がたくさん起こり、多くの人が「市民の自発的な活動が大事だ」と気づいた。行政主導から民間主導に切り替えることが必要だった。

よく一般社団法人と比べられるが、一般社団法人の方がNPO法人に比べて理事の責任が重い。

NPO法は規制緩和の法律。
大事なのはその目的。「ボランティア活動をはじめとする市民が行う自由な社会貢献活動としての特定非営利活動の健全な発展を促進し、もって公益の増進に寄与すること」ボランティアを促進し、多くの市民参加を促進すること。

また、市民からの寄付をNPOがボランティアや自分たちのミッションに使い(分配)、それまで財務省(政府)が国民から税金を集めて国民に分配するという仕組みに一石を投じる。

NPO法は、役所の判断をできるだけ減らすように作られている。それは行政の価値観と市民の価値観とは違うから。

私の経験ですが2007年、08年に筑紫野市子ども条例づくりに関わらせていただいた。その頃、私自身はよくわからず先輩方について行くだけで精一杯だった。筑紫野市子ども条例(2010年施行)は、市民グループで条例の骨子案を作成し議会に提案、採択された市民提案の条例。
その過程で、ほとんどの条例は行政(役人)が立案を作り議会に提案されて採択されるということを知った。議員には法律の文章を書いて立案する能力がない事も。
今は専門家が入ったり議員立法もある。

NPO法は日本初の市民立法。1998年の成立なので、ちょうど筑紫野市子ども条例の10年前になる。今年はNPO法が設立して25周年、その後市民が主権者になる道を切り開いたと思う。私自身も昨年NPO法人を設立できて、後に繋がっていることに誇りを感じ嬉しくなった。